現役訪問看護師のかるぼです。
多くの方が病棟の看護師として働いていると思いますが、
今回は私が感じた病棟と比較した訪問看護師のメリットを3選紹介したいと思います。
訪問看護師のメリット3選
- 業務に対してケアの占める割合が高い。
訪問看護は病棟時代と比較してケアに力をいれることができます。
病棟では入退院業務や、治療の準備等の手続き業務が占める割合が高かったのですが、
訪問看護では、基本的に業務の7~8割程度をケアが占めています。
ケアの内容も浣腸や清拭、フットケア(足浴、爪切り)が多く、利用者に触れながら会話も交えて行うものが多いです。
私は利用者から「ここが痒いんだよね。」と言われたところに軟膏を塗布したり、清拭をしている時に「あったかくて気持ちいいね。」と言われたときに、とてもうれしい気持ちになります。
2.多様な人生と価値観に触れ、その人らしさを尊重した看護ができる
訪問看護では、1人ひとりと長期的にコミュニケーションをとるため、その人が人生において何に趣を置いているのか、どのようにいきてきたのか学ぶことができます。
病棟では患者とコミュニケーションをとる時間が限られていたため、価値観をくみ取ることが重要だと分かっていても中々実践することができていませんでした。
在宅では「体調が悪くてもお風呂に入って体は綺麗にしたい。」と話す方や、「タバコと酒は最期まで続けてぽっくり死にたい。」と話す方もいらっしゃいました。
特に、後者の方は末期癌だったので喫煙・飲酒は医療機関では絶対に禁忌ですよね。笑
ですが私達は訪問看護師として、利用者の生き方を尊重し、自宅で喫煙や飲酒ができる環境作りをサポートし最期までその人らしく生きることができるように支援しました。
その方からは、涙ながらに「本当にありがとう。」と感謝され、今でも鮮明に記憶に残っています。
3.1人ひとりの看護に集中することができる。
訪問看護はナースコールの対応がないため、訪問中にケアが中断されることなく、集中して看護を行うことができます。
オンコールは持ちますが、定時の時間内では基本的に事務所へ連絡が入り、対応できるスタッフが対応する、という流れなので基本的に業務中断はありません。
病棟時代は、ケア中に手術の迎えに呼ばれたり、センサーマットが作動したりと病棟の中を走り回っていました。本当に良くやっていたなといまでも思います。笑
私自身、多重業務が苦手で業務効率が落ちてしまうので、そういった方にも訪問看護はおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
少しでも訪問看護師の仕事が良いな、と思ってもらえたら幸いです。
今後も訪問看護師に関する情報を発信していきますのでよろしくお願いします。
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